東北地方太平洋沖地震

 日記を書くのが億劫になってきたので、リマインドというか、メモ帳として活用する。
 多分、あと一ヶ月もすれば、僕は東北地方太平洋沖地震がどんな酷いものであったのかを、徐々に意識に外側へと追いやっていくだろう。
 実際の話、関西にいる大学の後輩のtwwiterの内容は、研究室や飲み会やバイトといった日常に回帰している。別にそれが悪いわけじゃないけど、やっぱりなんか遣り切れない。都心の付近にいる僕も、音楽を聴きながら暖房がきいた部屋の中でこれを書いているので人のことは言えない。
 何が言いたいのか自分でもよく分からないが、このモヤモヤとする感情はなんとかここに記しておきたかった。テレビやネットで地震情報が取り上げられなくなったら、どうせ忘れてしまうんだから。阪神大震災だって、被災地の隣の都道府県に住んでいたが、もう大して憶えていないのだ。「忘却」は人間が生きていく上で重要な能力の一つであると分かっているつもりだけど、やっぱり今は納得できそうもない。
 無力な僕は、ささやかな募金くらいしかできないが、それも今だけで終わらせないようにしたいと思う。いつかこの気持ちが風化してしまった時に、この文章を読み返したい。