2010-01-01から1年間の記事一覧

今年のお気に入り

1年間があっという間だった。こんな時の流れに、来年はもう少し抵抗したい。 以下、2010年のお気に入りをリストアップ。■音楽 ・「Sands of Time」Nothing's Carved In Stone このアルバムが今年のベスト。この中毒性と完成度の高さは、ちょっと異常だった。…

SENSE Mr.Children

発売日に購入済み。「IT'S A WONDERFUL WORLD」以来の購入なので、約8年ぶりになる。 聴いてみての感想だが、もうロックバンドじゃねえな、と思わざるを得ない。「HOME」「SUPERMARKET FANTASY」に続いて、近作も小林武史が大活躍をしている(←皮肉)。「IT'…

COSMONAUT BUMP OF CHICKEN

3年ぶりのニューアルバム。 前作の「orbital period」は待ち遠しさが凄まじかったが、近作はいつの間にか発売日がやってきたという感じ。緩やかに歳をとっているんだな、と変なところで実感してしまった。 さて内容だが、「深化」という言葉がぴったりじゃな…

ALMA ACIDMAN

ACIDMANのニューアルバム「ALMA」発売。 前作の「A beautiful greed」を軽くねじ伏せてしまうような、そんな勢いを感じた。全11曲で40分少々しかないが、1曲1曲のパワーが凄まじい。休符の役割を持つ曲が無い為、非常に聴き応えのあるアルバムだった。完全に…

「リアル(10)」&「3月のライオン(5)」

心の強さを己に問いかける、そんなマンガ2冊。 気持ちが腑抜けている時や心が折れそうな時に、読むと良いかもしれない。自分自身を僅かでも奮い立たせることができるだろう。感動に+αのあるマンガは、やはり素晴らしい。 間違いなくオススメ。リアル 10 (ヤ…

ロトの紋章〜紋章を継ぐ者達へ〜(11) 藤原カムイ

武闘会篇の続き。 どうしてこのマンガは爽快感を捨て続けるのだろう? イシスに着いてから、既に4冊。展開の遅さに加え、敵が誰かも分からないので、イヤでも渋滞感が付き纏う。他のフラグも全く解消されず、新たに立てる始末で、本当に良いトコが少ない。で…

鋼の錬金術師(27) 荒川弘

ハガレン、堂々の完結。 少年漫画の中では、おそろしいほどキッチリとした最終回を迎えたと思う。終始ブレない骨太なストーリー展開も素晴らしかった。ここまで無駄がないと思えるのは、ダイの大冒険以来かもしれない。ホントに素晴らしいマンガだと思う。 …

的を射る言葉 森博嗣

森博嗣流「本日の一言」を寄せ集めた本。 タイトルで的を射ると書いているが、これは真っ赤な嘘。どちらかと言えば、的を狙って外したであり、正直毒にも薬にもならない内容だと感じた。 個人的にだが、森の著書の中ではかなりツマラナイ部類に入る。どうせ…

Bring the Light Beady Eye

ついにBeady Eye始動。初の楽曲は「Bring the Light」という、アップテンポなロックンロールチューン。 Oasisからの落差がある所為なのか、どうにも評判は良くないのかな? ただ、ノエルが抜けたらどうなるかを端的に示してくれた一曲になったと思う。今まで…

遠まわりする雛 米澤穂信

古典部シリーズ、第4弾。 近作は日常の古典部員たちを描く短編集となっている。なお最新作「ふたりの距離の概算」では2年生に進級しているので、1年生はここまでのようである。 読み終わった感想としては、古典部シリーズの中で一番面白い、それどころか米澤…

あんじゅう 三島屋変調百物語事続 宮部みゆき

宮部みゆきの新刊。「おそろし 三島屋変調百物語事始」の続編である。 「小暮写眞館」も同じだったけど、読み進めるペースがぐっと加速するまでに時間がかかった。ただ中身としては、同様に申し分なし。近年の宮部は好調と言っても差し支えないだろう。 前作…

カンガルー日和 村上春樹

村上春樹の短編集。まあ短編というよりはショートショートかな。さっくり読むには良い感じと思って購入したが、読み終わるのに結構時間を要してしまった。つまり、個人的には凡作いう評価に当てはまる。 村上春樹のシュールで独特な感じは嫌いじゃないんだけ…

他人事 平山夢明

気分の悪くなる短編集。正直購入したことを後悔したくなった。いくつか面白いストーリーはあれど、基本的に「理不尽」が付き纏うので、どんどん気が滅入ってくる。収録されている全14編が好きな人は少し危ないかもしれない。 僕のオススメは「ダーウィンとベ…

クドリャフカの順番 米澤穂信

古典部シリーズ、第3弾。 待ちに待った文化祭、作りすぎた文集「氷菓」、そして連続盗難事件と、今回の古典部シリーズも絶好調だ。僕はこれを読んで、小市民シリーズより魅力的であると確信に至った。文化祭で主要登場人物がわちゃわちゃしているだけなのに…

ALMA ACIDMAN

ACIDMANのニューシングル。ニューアルバムのタイトルでもあるらしい。 「I stand free」に神秘的な雰囲気を混ぜ込んだ、普遍的な曲だと思う。名作ではないが、佳作ではある。僕らは手を伸ばす、という部分のメロディが個人的にはたまらなく気持ち良い。 CDで…

ANOMALY TOUR 2010 the HIATUS

the HIATUSのライブに初参戦。ただ、ACIDMAN目当てで行ったことは内緒だ。 ACIDMANのセットリストは下記の通り。 A beautiful greed ±0 Carve with the sense 波、白く Free star HUM ALMA Under the rain ある証明 イマイチ客層がハイエイタスのと噛み合わ…

イナイ×イナイ 森博嗣

Xシリーズ第1弾。ノベルスが一向に出版されない代わりに、文庫化は急ピッチで進んでいるような気がする。 さて新シリーズの出来栄えだが、流石にこれは首を傾げざるを得ない。AmazonにおいてGシリーズの評価は不評だが、個人的には講談社シリーズの中で一番…

愚者のエンドロール 米澤穂信

古典部シリーズ第2弾。実は読了したのが一ヶ月前だったりする。 内容をざっくり言えば、未完成なミステリー映画の結末を推理しろ、というもの。何を言ってもネタバレになりそうだが、この作品は作者の地位が確立している今だからこそ出版すべきような気がし…

A Thausand Suns Linkin Park

Linkin Park、3年ぶりの新作。 先行シングル「The Catalyst」の時点で賛否両論が巻き起こったが、アルバム本編もそれに違わず、異色の出来となっている。インタールードだらけだし、加えてミドルテンポの楽曲ばかりである。しかし、やはり一番のポイントは「…

九十九十九 舞城王太郎

最近、舞城しか読んでねぇような……。コイツも8月の終わりに、イキルキスを我慢できずに読んでたモノの1つ。大学1回生のとき以来なので、6年ぶりとなる。 この小説の特徴としては、メタフィクションにメタフィクションをサンドし続けるという悪ふざけを徹底し…

魔界探偵 冥王星O デッドドールのダブルD 舞城王太郎/越前魔太郎

ついに舞城王太郎が降臨。やっぱ、本家は全然違う。お馴染みの【冥王星O】【窓を作る男】【顔のない女】ですら、他の作家の描いたものとは異なっている。【冥王星O】はファンキーかつクレイジーだし、【窓を作る男】は少し軽いし、【顔のない女】にいたって…

魔界探偵 冥王星O トイボックスのT 越前魔太郎

メディアワークス文庫の冥王星Oは「ペインのP」以来。もはや何の期待も無く読んだが、面白くなかったということに関しては期待通りだったかもしれない。……皮肉だ。 しかしペインのPもそうだったんだけど、登場人物に対して無意味なコスプレをさせたがるんだ…

ゾラ・一撃・さようなら 森博嗣

シリーズ外の小説と銘打っているが、実はS&MシリーズやVシリーズの外伝。エンジェル・マヌーヴァにまつわるストーリーである。 これも2週間ほど前に読んだものだが、イキルキスとは違って、大して記憶にも残っていない。ハードボイルドにしてもミステリーに…

イキルキス 舞城王太郎

2週間ほど前に読んだ、舞城王太郎の最新刊。「イキルキス」「鼻クソご飯」「パッキャラ魔道」の3編が収録されている。それぞれの短編は年代に3年ほどのブランクがあるため、作家舞城王太郎のキャリアが詰まっている小説だ、と言っても過言ではない。昔の舞…

Hadou 稲葉浩志

稲葉浩志、6年ぶりのニューアルバム「Hadou」。例によってフラゲしました。 いや〜、6年か。シングル「Okay」の時も思ったんだけど、そんなに久しぶりって気がしないんだよね。たぶんB’zの合間にソロを埋めているせいだろうけど。ホント、このお二人の創作意…

スーパーマリオギャラクシー2 クリア

およそ3ヶ月かかって、ようやくクリア。……といっても、クッパまでしかたどり着いていないので、スターの数は75個である。完全クリアは241個らしいので、そろそろWiiリモコンを置こうかなと思います(^o^;)。 7年ぶりの3Dマリオだったので、結構難しく感じた…

蒼路の旅人 上橋菜穂子

守り人シリーズ第6作目。タイトルに「旅人」とあるので、主人公は弱小国の皇太子チャグムとなっている。バルサは一切登場しないが、誰が主人公であろうと、筆者の腕前にあっては全く関係ない。 本作は次回へと続く最終章の序章となっている。物語としては全…

ηなのに夢のよう 森博嗣

Gシリーズ第6弾。ようやく折り返し地点だが、最近講談社ノベルスで新刊が出ていないので、完結はまだまだ先のようだ。さらに「真賀田四季」を中心とした世界観の全貌が判明するのは、女王シリーズが完結したときだろう。森博嗣の引退はまだまだ先だな。出版…

鋼の錬金術師(26) 荒川弘

2000年代に始まった少年マンガの中では最高峰だろう。もうこれはゆるぎないと思う。無駄がない上に、矛盾もほとんどない。ジャンプで連載している頭に「ブ」のつくマンガもこれの1ミリでもいいから見習って欲しい。 次がラストか……。ガンガン、大丈夫かな。…

魔界探偵 冥王星O ジャンクションのJ 越前魔太郎

冥王星Oシリーズ、……えーと第何弾だろう? もう全然分かんないや。 惰性で買ったが、今回はちょっと当たり。どうせコラボすんならこれくらい無茶苦茶なほうが良い。でも、こういうメタフィクションを用いた展開は、てっきり舞城王太郎がやるものだと思ってい…