カンガルー日和 村上春樹

 村上春樹の短編集。まあ短編というよりはショートショートかな。さっくり読むには良い感じと思って購入したが、読み終わるのに結構時間を要してしまった。つまり、個人的には凡作いう評価に当てはまる。
 村上春樹のシュールで独特な感じは嫌いじゃないんだけど、やはりこれはストーリーの軸がしっかりしている長編に添えておくべきものだと思う。正直、表題作なんてどこを楽しめばいいのかてんで分からなかった。
 ただ、「サウスベイ・ストラット」と「図書館奇譚」は良い。特に、後者は賭け値なしに面白い。この2編だけでも元は取れたと言ってもいいだろう。

カンガルー日和 (講談社文庫)

カンガルー日和 (講談社文庫)

 47冊目。