冥王星O ホーマーのH 越前魔太郎

 冥王星Oシリーズの第3弾。もう真打が出てくるまで買い続けてやろうと思う。ほとんど意地である。
 さて、本作は前2作と比較してみて、内容や文章が手堅いような印象を受けた。ただ覆面作家というポジション上、これが良いとはいえないだろう。もっとアクの強い作家陣を並べてもよかったのではないだろうか。「ヴァイオリンのV」が乙一と囁かれているが、今でも僕には分からない(僕が分かる作家なんて、京極夏彦森博嗣、そして舞城王太郎くらいなものだ)。本家の舞城が9月と確定したので、他の作品についても順次公開したほうがいいだろう。個人的には誰が書いたのか気になるし、商売的にももうちょっと伸びしろが増えるんじゃないかな。

魔界探偵 冥王星O ホーマーのH (講談社ノベルス)

魔界探偵 冥王星O ホーマーのH (講談社ノベルス)

 22冊目。