幽談 京極夏彦

 京極小説の別天地、と本の帯に書かれていたが、別にそんなことは無い。氏の小説からエンタメ部分を取っ払ってしまえば、丁度こんな感じになるだろう。
 中でも最終節の「こわいもの」は良い。これが京極氏の論理だ、と端的に感じさせてくれる。百鬼夜行シリーズや巷説百物語シリーズなんて長くて読んでられねえよ、という人は是非どうぞ。

幽談 (MF文庫ダ・ヴィンチ)

幽談 (MF文庫ダ・ヴィンチ)

 13冊目。