ラットマン 道尾秀介
道尾秀介の文庫最新刊。
ほとんど文庫しか読まないので、この評価もどうかと思うが、道尾の中では一番面白かった。個人的に気に入っている「シャドウ」や「向日葵の咲かない夏」よりも読後感が段違いに良いので、正直オススメである(というか、この2作を比較対象に挙げるのはどうなんだろうな〜)。
それにしてもトリックとテーマを同一にする技術が、ホント素晴らしい。序盤がつまんないとか、人物に印象がないとか、不満がないわけじゃないけど、それを差し引いても読む価値はあったと思う。短くてスッキリした作品なので、個人的にはオヌヌメ。
マジで「片眼の猿」や「ソロモンの犬」の酷さはなんだったんだ……。とにかく今後も楽しみな作家ではある。
- 作者: 道尾秀介
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/07/08
- メディア: 文庫
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