ここはボツコニアン 宮部みゆき

 宮部みゆきの最新刊。
 ゲームのボツネタを主題としたファンタジーの新シリーズである。
 ……。
 たぶん宮部ファンの半数以上の人がこう思ったんじゃないだろうか。ドリームバスターシリーズを先に書いてくれ――と。宮部氏って結構シリーズを抱えてて、思いつくだけでも4、5つくらいある。無闇に広げないで欲しいな、というのは僕個人の思いである。
 さて本書の内容なんだけど、なんでもありのファンタジー、といったところだろうか。実際のゲーム名や映画名、メタフィクションといった要素もあるので、好き嫌いは激しいだろうな、と推測できる。
 ここまではっちゃけているなら、ゲームクリエイターから実際のボツネタを仕入れて、それを小説に組み込めば面白いと思う。ゲーマーの宮部氏なので、この点は実現しそうな気がする。以降の巻はそれに期待しよう。

ここはボツコニアン

ここはボツコニアン

 9冊目。