鍵の掛かった部屋 貴志祐介

 防犯探偵・榎本シリーズの第3弾。
 正直こいつが月9になるとは誰も予想していなかっただろう。ミリ単位も見ていないので出来はどうなのか分からないけど。
 さて、前作に引き続いて今作も短編集である。内容は……ファンの方なら、まあ察していただけるだろう。どうにも貴志氏の本格ミステリは面白味にかけるんだよなぁ。多分ガチガチに固めたトリックそのものに驚きや目新しさ、もしくは派手さがないのかもしれない。だいたいふーんと納得して終わってしまう。本格ミステリってそんなものだろ、と言われてしまえば、それはそうなんだけどね。

鍵のかかった部屋 (角川文庫)

鍵のかかった部屋 (角川文庫)

 25冊目。