ふたりの距離の概算 米澤穂信

 古典部シリーズ最新刊。
 アニメは本当に出来が良かった。青春からほど遠いところに生きているので、青臭い話は見ていて面白くてしょうがない。最終回以外は全てリアルタイムで見たので、相当ハマっていたんだな、と自分でも思う。
 で、「ふたりの距離の概算」。二年生に進級した古典部のメンバーたちが新入部員を迎え入れたが、そのメンバーが即時退部。その原因は部長の千反田えるにあって?、というお話。
遠まわりする雛」で青春ラブコメを見せつけられたので、それを期待していた僕は肩すかしをくらってしまった。新入生なんてどうでもいい。奉太郎とえるのラブコメが見たいんだ、と声を大にして叫びたい。こういう人は少なくないと思うw 多分作者の意図する読者ではないんだろう。最新刊を読むとそれがひしひしと伝わってきたよ。

ふたりの距離の概算 (角川文庫)

ふたりの距離の概算 (角川文庫)

 30冊目。